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K.GE REEDSの歩み。

​上海に生を受けたKexun Ge (カーシン・グォ)は、時の中国政府の早期才能開発計画により、当時上海在住の30万人に上る学童のうちから選抜された11人のうちの一人として、12歳の時に北京音楽院に送られオーボエを学んだ後、上海交響楽団入団。ロンドン市長による奨学金を受け、イギリスのGuidhall School of Music & DramaにてJohn Lawley , Anthony Camdenに師事。 ロンドン交響楽団の首席オーボエ奏者であったCamden氏が、オーストラリアのクイーンズランド音楽院のDean of Music就任にあたり、弟子のカーシンに氏とのレッスン継続と、他の学生達にリードメーキングを教えるよう奨励されたのを機に渡豪。オーストラリアでK.GE REEDSの会社登録並びに技能移民としてオーストラリア国籍取得。

中国文革中はリードメーキングに使用できる工具や材料も殆どなく、又イギリス留学中やオーストラリアでの数々のオーデイションや、オーケストラフリーランス経験から、独自のリードメーキング、ひいてはオーボエのメカニズムに対する興味、能力を開花させていき、同時に学生時代からのより良い材への追及も、後に自社ブランドのケーンに結びついてゆく。

リードのデマンドが高まったのを機会に、生まれ故郷の上海にワークショップを立ち上げ、現在では60名以上を雇用し、リードメーキング、材料、マシン生産、そして8年前に念願の自社ブランドオーボエ生産も開始。

上海は東洋のパリや、魔都上海としても知られている他、”海派文化”として知られる自国文化の枠内に収まることを良しとせず、柔軟に他国文化をも受け入れ発展せしめる精神の根付いた、中国でも昔からユニークな文化圏でもある。

K.GEの顧客は90%西欧諸国、アジア圏10%の割合。 現在カーシンは上海で生産管理、新製品開発に携る傍ら、パリ音楽院や、ドイツ、イタリアなどの音楽院や音楽祭でリードメーキングクラスを開催。会社としても数々の音楽祭やミュージックスクール開催のスポンサーを務めている。 専任エンジニアと日々自社製品改良に励む他、マシンチューニングを現在インターンにトレーニング中。2016年4月より東京都港区赤阪に27坪完全防音のK.GE REEDS JAPANをオープン。2018年からは日本におけるオンラインショップ運営、リードメーキングマシンサービス関連、自社イベントに特化。

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